オタクの方のnikki

オタクの方の日記

イキザマ3 感想文

個人の感想です
台本があると振り返りが捗って大変良かった。

 

ストーリーは明快で、分かりやすく笑えるし分かりやすくウルっとできた。
劇中で描かれていない行間は鑑賞者が想像する感じだったけど、それをさせるに足るみなさんの表情だった。

シーンによりこの人は今こんな感情かな?と誰に注目してみても楽しかった。
何より演舞がカッコいい!
橋野さんの薬剤師のくだりすごい楽しかった。

 

物語が進むにつれ、野瀬が宮本、岩田に心を開いていく様子に頬が緩んだし、

序盤宮本に触れることだけは回避していた川部のシーンもあったけど、終盤では宮本も自然に肩を叩かれていたシーンがあったように記憶しています(叩いていたのは川部ではなかった気がするけど何せ2回しかみていないので間違ってたら教えて欲しい)

 

私は誰かが病死するストーリーってあんまり好きではないのですが
(これは完全に私の問題で、物語を動かす上で人が本当に死ぬ必要があるのかすぐ考えてしまうし、何より悲しくなっちゃうから、前情報で分かっている場合には好んでは見ないのです)
あんなに応援団に居たかった岩田がいなくなってしまうことが与える団員たちへの影響が、
団員たちの表情や気迫、演舞で想像させられたので震えた。
全部のシーンでそれぞれに皆さんいい表情されてていやー、ほんと目が100個欲しかった。


ラストシーンの新入生歓迎会の部分、野瀬と宮本の演舞に説得力がなければならない形だったけど、

俯いていた野瀬が、あんなに堂々と、いきいきと、演舞が出来るようになるまでのことを想像すると自然と涙が出るし、
宮本のラストシーンの今まで一番大きい声での演舞はたくましさを感じてすごくカッコよかった。

本人以外がセクシャルマイノリティーであることを周りにカミングアウトしちゃうことの是非は別として、

(状況や交友関係などを考慮せず一般的な話としてですし、宮本があっさりそれを団員たちに伝えるところをあまり想像できないので、ここにも何かドラマがあったんだろうなと思う。)
野瀬が好きなタイプを聞かれて宮本と答えたのも良かった。
野瀬が男性が好きとマイノリティを自覚しながら、序盤ではどこか所在なさげにしていたことを思うと心が締め付けられた。自分が見つかったんじゃないかなと思うと、素直に良かったねえと思えた。

自分の話を少しすると、
私自身は、パンセクシュアルなのだけれど、人を好きになるって、その人そのものを好きになる事だから、本当は悩むことなんかなくて、めちゃくちゃ簡単なことなんじゃないかなって思った。
(今は結婚してるので恋とか何年もしてませんが……)

 

話が逸れましたが。

 

このお話は野瀬、宮本、岩田を軸とした彼らみんなのイキザマの物語ではあるけど、団長をはじめとした他の団員たちと作り上げていった関係性によって野瀬が解放されるお話でもあるから、ひとりひとりの団員の性格がきちんと伝わるくらいにはそれぞれを描くし、ストーリーが進むにつれて変わっていくちょっとした表情、仕草も観劇していて楽しかった。

 早く円盤で細かい表情や仕草を見れるのを楽しみにしてます。


良いものを見せていただきました。応援された気持ちになりました。押し上がりました。ありがとうございました。

 

 

誤字脱字記憶間違いあったらすみません……